えんだより 7月号
- 2022/07/01
《 ほめ方ひとつで、子どもは変わる 》
スタンフォード大学のキャロル・S・ドゥエック教授が、「失敗を恐れて、消極的に無難に対応してしまう人」と「何事にも前向きに取り組む、チャレンジ精神のある人」との違いは、子ども時代のほめられ方が大きく関係しているとした記事を読んだことがあります。
ドゥエック博士によると、ある学校のクラスの生徒を2グループに分け、片方は「結果」をほめ、片方は「努力」をほめたそうです。
すると「結果をほめたグループ」は、だんだんと失敗することや、自分がどう評価されているかを気にするようになり、その結果、取り組む課題も「失敗しにくい、簡単なもの」を選ぶようになったそうです。
それに対して「努力をほめたグループ」は、失敗はあまり気にせず、取り組む課題も「興味があるもの」「難しいもの」にチャレンジするようになったそうです。
ドゥエック博士は、「ほめ方」ひとつで、その子の性格、人生が大きく変わるので、次の四つのことに気をつけてほしいとのべていました。
※結果ではなく、努力をほめる。そして、失敗しても責めない。
※子どもが新たな目標を見つけることや、それにチャレンジすることを応援する。
※親は「努力しなさい」「がんばりなさい」というだけではダメ。どうすれば目標を達成できるのか、やり方などを、わかりやすく教える。
※時間をかける。せかしたりせず、待ってあげる。
私もそうですが、どうしても子どもの「○○ができた」「なんで○○ができないの」と結果を見てしまいがちです。子どもの「努力する過程」を 大切にしたいものです。
《文責:副園長》